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7/9 リスクオフに襲われた一週間が終了

今週は中国発のリスクオフに襲われた一週間。

 

きっかけは火曜日の中国が外国上場企業の監視を強化すると発表した時点から。

この報道を受け、先物市場で中国企業の株が暴落。

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アリババ株は一つの例だが、米国市場に上場する中国企業の株が大きく下落を見せた。

 

そんな中、中国は預金準備率(RRR)の引き下げを発表。中国経済の先行きに不透明感が覆い、世界株安&金利安&ドル高の流れに。

特に、米10年債の値動きはすさまじく、週初の1.42%から一時1.25%まで急落。

 

東京への4度目となる緊急事態宣言の発出の他、東京オリンピックでの東京会場無観客試合の決定など、日本サイドのネガティブな動きもあり、日経平均株価は朝方急落。

一時、27,400円台まで下落した日経平均だが、後場には下げ幅を縮小し、終わってみれば陽線&下髭。本日NY株もしっかり反発していることもあって、来週は一転上昇に向かうとみる。

 

さて、リスクオフの流れはフォワードマーケットにも波及。SPOTでのドル高の流れとともにフォワードでも短期ターム中心にドル取りが加速。本日もUSDJPYフォワードはリスクオフ的に左への動きが強く出た。これで4営業日連続の左推移で、これは年明け以降初なのではないか?QEとTGA削減の流れの中、久々にドル取りの需給が勝った。

 

ただし、以下の理由から来週は右に戻す可能性が高い。

①Libor3MはFOMC前の水準に接近(過去最低レベル)

②金曜日のNY市場で米株は反発(リスクオフ終了

③第3週以降はofferフローが減り、bid勢は積極的にドル出しに向かう傾向

一旦、リスクオフ的な動きは、米株の反発により終了か。今週の左推移分の大半はすぐに戻すと考えられる。結局、リスクオフ的な流れでも、3Mで0.5銭程度しか動いておらず、来週月曜日の東京時間だけで一気に戻す可能性も警戒しておきたい。