6/24 四半期末を控えてヘッジコスト低下続くが…
USDJPYフォワードは、昨日20時頃からの左推移が海外時間中は継続。
FED高官のタカ派発言も加わり、翌年以降のタームはかなりの値幅を戻す。
一方、昨日RRP残高は8,000億ドルに到達。1兆ドル目前、近いうちに到達するか。
FOMC後ゼロ%の付利は避けられたが、依然5bpでしか運用できない巨額資金が存在。
CP/CD発行体にとっては、低レートで信用コストを取るなら、
RRPを選ぶ向きもあると思われ、緩やかな金利上昇を余儀なくされるのか。
7月からの銀行による自社株買い解禁により、短期金利市場の過剰流動性が、
自社株買いに流れるために、緩やかに短期金利が上昇するのでは?
という見解も聞かれ、7月末に向けたTGA残高減少圧力が解消すれば、
T-bill供給量も増え、じわり金利上昇のトレンドが開始すると予想。
さて、このような短期金融市場の局面におけるUSDJPYフォワードは、
引き続きアジア時間帯のドル出しフローに支えられ、本日も仲値にかけて右推移。
ついに6月末の四半期末レートが▲0.30銭台に突入して、縮小本格化。
月末に向けて縮小傾向続くか。
今日の動きで意外だったのが、FED高官のタカ派発言があった中でも、
1Yといった長期ゾーンが1銭近く右に推移した点。
ユーロドル先物市場の動きを見ても、
23日夜に22年12月までの利上げ確率が上がったように見えるのに…
FOMC後の左推移分は未だ戻し切れていない点を踏まえると、
一時的な需給要因の振れだと思うことにする。
明日は金曜日。
最近の金曜日は、旺盛なアビトラ勢のドル出しの動きもあまり見られず、
ほとんど東京時間~ロンドン時間に値動きが出ない。
明日も同様の展開か。
月曜から左右にかなりの値幅が出て、疲労感たっぷりのトレーダーも多いだろうし、
明日は静かな相場になるか。